商品を最初に買う人たちは誰なのか?
スマートフォン、ファッション、食品、飲料…
どんな商品でも生活者は3つのタイプに分けられます。
●最初に新製品を買う人たち
●それに続く人
●みんなが買い始めてようやく買うようになる層
そして、それぞれのグループに名前を付けます。
●イノベーター(革新者。人口比約10%)
●アーリーアダプター(早期受容者。人口比約25%)
●フォロワー(後期受容者。人口比約60%)
この3つのタイプが実務的にどんな意味を持つのか。
大切なのは、最初に新製品を買う
イノベータの人たちに人気が出れば、
その商品がアーリーアダプタを通じて
一般大衆に広まっていくからです。
イノベータは無料のセールスマンとして
商品を周囲にクチコミで
広げてくれる人たちなのです。
たくさんの広告費はいりません。
しかも、10%しか人口がいないので、
100%の人口を相手にするより
広告費や販促費用が安く済みます。
逆に、今までと同じ金額の広告費を
使っていても効果は何倍にもなりますから、
少ない費用で高い効果があります。
マーケティング経費が抑えられますから、
弱い企業でも上位企業と張り合うことができます。
費用対効果がとんでもなく良くなる戦略。
ブランド担当者には知ってほしい
マーケティング理論なのです。
「イノベーター」には
どんなメッセージが響くのか?
イノベーターは自分たちで全て判断できます。
他人の意見に左右されません。
だから商品メッセージは
規格(商品特性)中心となります。
規格(商品特性)だけで、
勝手に競合品との商品比較をして、
素晴らしい商品・サービスと思ったら
購入してくれるのです。
あとベネフィット
(商品・サービスを購入して得られる事)情報が
あれば自分たちで判断できます。
イメージ訴求は一切必要ありません。
イメージで購入を左右されるのは
フォロワーだけです。
フォロワーをターゲットにすると、
莫大な広告費用が必要になってしまいます。
広告費や販促費用があまりない会社こそ、
イノベーターにファンになって
もらうことが大事なのです。
2023.12.24